協議会


「図工・美術科教員養成における今日的地域課題と展望Ⅱ」

昨年度実施したアンケートで、全国各地の図工・美術科教員養成を担ってきた国立大学が直面する様々な課題が明らかになりました。今年度も引き続き、各地域の現状について情報を共有し、今後の展望を探る機会といたします。

まず、『戦後日本の美術教育学の制度基盤の成立―教員養成大学・学部における成立過程』(風間書房、2025年6月)を上梓された有田洋子先生(島根大学)に、図工・美術科教員養成と美術教育学研究を支えてきた制度の変遷とその危機についてお話しいただきます。

国立大学間の組織的連携・連合が図られるなか、2020年には全国で初めて、群馬大学と宇都宮大学による「共同教育学部」が発足しました。林耕史先生(群馬大学)と松島さくら子先生(宇都宮大学)に、これまでの取り組みの進捗についてご報告いただきます。

また、地域の教育現場との連携をめぐって、西村德行先生(東京学芸大学)に東京都図画工作研究会(都図研)の教科提案部と連携した①学内での児童作品の展覧会、②都図研の先生方による学生とのワークショップ、③講演会の実施について、ご紹介いただきます。

国立大学における美術教育は、どのように制度的危機を乗り越え、より深く地域に根差していくことができるのか、参加者の皆様と協議を進めていきたいと考えます。

 

日本教育大学協会は、全国の国立大学法人の教員養成系大学・学部が機関加盟して組織されている団体で、そこに所属する美術科全教員による組織が「全国美術部門」です。

本協議会には、日本教育大学協会の所属大学・学部の関係者に限らず、どなたでも、ご自由に参加できます。ご来場お待ちしております。

時間 9月13日(土)10:30~12:00
場所 千葉大学教育学部2号館1階2112 教室
発表者

○有田洋子先生(島根大学 教育学部)

「教員養成大学・学部の過去・現在・未来―美術の場合―」

○林耕史先生・松島さくら子先生(群馬大学・宇都宮大学 共同教育学部)

「群馬大学・宇都宮大学 共同教育学部5年間の進捗」

○西村德行先生(東京学芸大学)

「地域の教育研究会との交流を通した教員養成関連事業

―東京都図画工作研究会教科提案部との連携事業について―」

コーディネーター・

基調提案

 赤木 里香子(岡山大学学術研究院教育学域 教授)美術科教育・[部門副代表]